元寮生がまた逮捕されました!         

           【更生支援の限界と、それでも続ける理由】

今回の報道に触れ、私自身、複雑な思いでいます。

これまで私は、更生施設で約60名の少年院出院者を受け入れてきました。その中には、行き場を失い、多くの受入先から断られた末に来た若者もいました。

私たちは住居を用意し、仕事を紹介し、社会で働く喜びを伝え、ときには海外へ連れて行き、新しい価値観や経験に触れる機会もつくってきました。

しかし、更生とは支援者が完成させるものではありません。最終的に人生を選択するのは本人です。

現実には、約60名のうち2割ほどは再び罪を犯し、刑務所へ戻りました。この数字は、支援の難しさと限界を物語っています。

だからといって、更生支援に意味がないとは思いません。多くの人は社会に定着し、真面目に働き、家庭を築き、自分の人生を歩んでいます。その姿もまた事実です。

支援者にできるのは、人生をやり直す「機会」を提供することです。その機会を生かすかどうかは、本人が日々選び続けることになります。

私たちは万能ではありません。それでも、一人でも多くの若者が犯罪のない人生を歩めるよう、これからも支援を続けていきたいと思います。

更生とは奇跡ではなく、本人の努力と、それを支える多くの人々の積み重ねなのです。